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【アスカの豆知識 Vol.26】
一人暮らしの高齢者の見守り

一人暮らしの高齢者の見守り

年齢を重ねてからのひとり暮らしには、自分のペースで過ごせる心地よさがある一方で、体調の変化や日々のちょっとした困りごとに気付いてくれる人がそばにいないこともあります。

 

誰かと話したいときに話せる相手がいなかったり、暮らしの中で少しずつ不安を感じる場面が増えてくると、「このままで大丈夫かな」と思うこともあるかもしれません。最近では、高齢の方が安心して暮らせる仕組みやサポートも増えてきています。
本記事では、ひとり暮らしの高齢者を見守るための方法や住まいの選び方について、わかりやすくご紹介します。

 

ひとり暮らしの高齢者が増え続ける時代に

家族と同居するのが当たり前だった時代から少しずつ変わってきました。最近では、高齢になってもひとりで暮らす方が、少しずつ増えてきています。


なぜ今、ひとり暮らしの高齢者が増えているのか

高齢化が進むなかで、一人で暮らす高齢者の数も年々増えています。
総務省のデータ(※令和6年版 高齢社会白書)によると、2020年時点で65歳以上の男性のうち15.0%、女性のうち22.1%がひとり暮らしでしたが、2050年には男性26.1%、女性29.3%になると見込まれています。

ひとり暮らしの高齢者が増えている背景には、少子化や核家族化に加えて、生涯未婚率の上昇もあります。

1980年には2〜4%台だった未婚率が、2020年には男性28.25%、女性17.81%へと大きく増えました(※国立社会保障・人口問題研究所 2024年版統計)。

今は家族と同居することが当たり前ではなくなり、自然と一人で暮らす高齢者が増えてきているのです。


家族がいても「ひとり」を選ぶ理由とは

高齢になっても「できる限り自分の力で生活したい」と考える方は少なくありません。家族に頼りすぎることに気が引けてしまったり、子ども世代に負担をかけたくないと感じたりすることもあるでしょう。

 最近では「お互いの生活リズムを大切にしたい」「同居は気をつかうから」といった理由で、家族がいてもあえて一人暮らしを選ぶ高齢者が増えてきました。気ままに過ごせる時間や、自分の暮らしを自分で決められることに心地よさを感じる方も多いようです。

ひとりで暮らすことを、前向きな選択ととらえる高齢者が増えてきているのかもしれません。

 

ひとり暮らしの中で起きやすい不安と困りごと

年齢を重ねてからのひとり暮らしは、自由で気ままな反面、少しずつ不安や困りごとが出てくることもあります。日々の暮らしのなかで、ふとした瞬間に「なんとなく心細いな」と感じることがあるかもしれません。


人とのつながりが薄れ、心も体も元気を失う

ひとり暮らしの毎日は、自由で気楽な反面、誰かと話す機会が少なくなりがちです。以前なら、近所の商店やご近所さんとの立ち話が自然な交流の場でしたが、最近は人と会わなくても買い物や用事が済むようになりました。その分、人とのふれあいが減り、話すことが少なくなったと感じる方も多いようです。
ふとした瞬間に「誰かと話したい」と思っても、その相手がすぐそばにいない寂しさは、心にじわじわと広がります。

病気や転倒に気づかれず、発見が遅れる

ひとりで暮らしていると、ちょっとした体調の変化やケガに気づいてくれる人がいません。例えば、つまずいて転んでしまっても、誰にも気づかれずに長い時間そのままになってしまうこともあります。熱が出ても「少し休めば大丈夫」と我慢してしまい、かえって悪化してしまうこともあるかもしれません。
また、年齢とともに物忘れが増えても、誰にも相談できず、不安な気持ちを抱えたままになることもあります。
早めに気づいてもらえる環境があると、心強く感じられるでしょう。


暮らしの負担が重くなり、日常生活が回らなくなる

年齢を重ねると、当たり前にこなしていた家事や用事が少しずつ大変に感じられるようになります。掃除や洗濯、買い物、食事の準備など、毎日の暮らしには意外とたくさんの力が必要です。ひとり暮らしだと、すべてを自分でやらなくてはならず、疲れがたまったり、面倒に感じたりすることもあるでしょう。

つい簡単な食事で済ませたり、片付けを後回しにしたりしているうちに、生活のリズムが乱れてしまうこともあります。小さなことが暮らしの負担が重なると、心にも体にも負担がかかってしまいます。


詐欺・災害・孤独死…ひとりだからこその心配

ひとり暮らしをしていると、困ったときにすぐ頼れる人がそばにいないことが、不安の種になることもあります。最近は、高齢者を狙った電話や訪問による詐欺も増えており、誰にも相談できずに一人で対応してしまうと、思わぬトラブルにつながることもあります。
また、地震や台風などの災害が起きたとき、自分ひとりでどう動けばいいのか迷ってしまう場面もあるかもしれません。体調を崩しても、誰にも気づかれずに時間が過ぎてしまうと、命に関わる事態につながることもあります。

 
安心して暮らすためにできること

年齢を重ねても、安心して毎日を過ごしていくためには、暮らしの中にちょっとした安心材料があると心強いものです。家族や地域の支え、便利な道具など、今の生活に馴染む方法がいろいろとあります。


行政や地域の見守りサービスを上手に活用

最近では、一人暮らしの高齢者の暮らしを地域みんなで支えようという取り組みが、少しずつ増えています。例えば、定期的に訪問したり電話をかけてくれたりするサービスや、ご近所の方がさりげなく声をかけてくれる活動などがあります。高齢者への見守りは、住んでいる市区町村によって内容が異なりますが、どこも「安心できる毎日」を大切に考えています。困ったときは、地域包括支援センターという窓口で、使えるサービスを教えてもらえることも多いので、気軽に相談してみるのも良い方法です。


家族のサポートや日々の声かけが支えになる

離れて暮らしていても、家族からのちょっとした連絡が大きな安心につながります。「元気にしてる?」「今日のごはんはどうだった?」といった何気ない会話だけでも、気持ちがほっとするものです。ときどき会いに行ったり、一緒に外出する時間があると、さらにうれしい気持ちになるでしょう。電話や手紙、写真などでのやりとりも、日々の楽しみになります。
身近にいるわけではなくても、家族が見守ってくれていると思えることが、大きな支えになるのです。


見守り機器や緊急通報で“もしも”に備える

今では、暮らしをそっと支えてくれる便利な機器もいろいろ登場しています。例えば、お部屋の中の動きをセンサーで見守って、しばらく動きがないときに家族へ知らせてくれるものがあります。ガスや電話の使い方から様子を見てくれるタイプもありますし、何かあったときにボタンを押すだけで連絡できる緊急通報の仕組みもあります。体調が急に悪くなったときや、誰にも気づかれにくい場面でも、緊急時の仕組みがあると安心して過ごすことができます。

 

安心とあたたかさのある暮らしを選ぶという選択

年齢を重ねるにつれて、心地よく暮らせる場所のかたちは人それぞれ変わってきます。安心できて、ぬくもりのある暮らしを選びたいという想いに寄り添う選択肢も、少しずつ広がっています。



住宅型有料老人ホームという新しい“家”のかたち

住宅型有料老人ホームは、高齢の方が安心して暮らせるよう、食事の用意やお掃除、見守りなどの生活サポートがついた住まいです。お部屋は段差が少なく、手すりなども整っていて、安全に過ごせる工夫がされています。また、今まで自宅で利用していた介護サービスを引き続き使えるので、暮らし方を大きく変えずに済むのも嬉しいポイントです。

 体の状態や希望に合わせて必要な支援を自由に組み合わせることができ、自分らしいペースで日々を過ごせる場所です。医療機関と連携している施設もあり、もしもの時にも安心です。


小規模・家庭的な空間で、心の通う暮らしを

住宅型有料老人ホームのなかには、入居者の人数をあえて少なくし、家庭のようなあたたかさを大切にしている施設もあります。スタッフとの距離も近く、ちょっとした会話や気づかいの積み重ねが、心の支えになっていきます。小規模な施設ならではの落ち着いた雰囲気の中で、自分のペースを守りながら、穏やかな毎日を送ることができます。レクリエーションや趣味の時間を通じて、入居者どうしの自然なつながりができるのも魅力です。

 

まとめ|“不安のない毎日”を今から考える

ひとり暮らしを続ける中で、ふとした不安や小さな困りごとに直面することは、どんな方にも起こりうることです。年齢とともに体力や気力が少しずつ変化し、周りとのつながりが減ってくると、心細さを感じる瞬間も増えてきます。
しかし、最近では地域の見守り支援や、家族からの声かけ、日々を支える便利な機器など、安心につながる方法がいろいろと整ってきました。
毎日の暮らしを見直すことが、心も体も穏やかに過ごすきっかけになるかもしれません。

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